帰納の公理

■帰納の公理1

公理:値について情報がない状態を示す値を「unknown」とする。

■帰納の公理2

公理:値aと値A、値bと値Bが対応する値とされており、値Aまたは値Bの情報がない場合、値aと値bの距離が近いほど、値Aと値Bの距離が近いと推測する。
「対応する」とは、値aを決めれば、値Aが一意に決まることを意味する。
「情報がない」とは、演繹でも帰納でも推論が出来ないことを意味する。
帰納の公理3で部分的に推論ができる場合は、残りの部分だけを帰納の公理2で推論する。
「距離が近い」の距離は、距離の公理を満たす値なら良い。

■帰納の公理3

公理:集合に属している無情報の元の確率分布は、集合の元の分布と等しいと推測する。

■無差別の原理について

無差別の原理により、一様分布や最大エントロピー分布を適用するのは帰納推論ではない。
「unknown」に、仮定した値を代入しているだけであり、演繹と考える。
やむおえず行うことは避けられないが、それ以上の帰納推論が行えないと諦めた後に行う処理であり、区別する。

■バイアスについて

バイアスの推論は「unknown」を帰納推論しているだけである。
新たに公理を設定する必要はない。